お互いの家庭環境や相手を想う気持ちが絡み合って行くのですが、とにかくせつない☆続編の「鍵のありか」を読む前に切ない二人の出会いの物語をぜひっ!お薦めします!!!
表題作の「お金しかないっ」は綾瀬にストーカーが!というお話。「可愛げないっ」は綾瀬が染矢のオカマバーでバイトするお話。「寝ても醒めても」は手錠つきのまま暮らす綾瀬のお話。相変わらず的外れな溺愛とピントのずれた天然ぶり。一生懸命で不器用でズレズレな二人の噛みあわなさが好きです。
このシリーズ、綾瀬の可愛さや健気さに目が行きがちですが、狩納の空廻りする溺愛ぶりが実に楽しい。宝物のように大切にしながらも報われず、キレる姿はもう健気としか思えません。狩納が小躍りして報われる日をいつか見たいと思いつつ、新作待ってます。
ネタバレになってしまうので詳しくは書けませんが、文章の力で読ませる作家さんらしく、表題作の、ラストに突き進んでゆくあたりの主人公二人の心理描写は、まったく見事という他なかったです。今でも、読み返すたびに(何度読み返したかわからん・・・)「上手い・・・上手すぎるっ・・・!!」と、切なさに胸震わせてしまいます。
続編も出ていますが、ぜひきちんとしたシリーズとして確立して欲しいです。大牙と月心の愛の行方(笑)も気になりますが、大牙の腹心の火烏さんもイイ味出しているので、もっと活躍して欲しいな〜と。
寡作な作家さんなのか、あまり雑誌でお見かけしないのですが、単行本三作目を切望しているファンが相当数いると思ってます。新作が出るまでは、何度も一作目を読み返したいと思います。 中華風ラブストーリー中華風世界観を借りたごく平凡なラブストーリー。清らかで純粋だが幸薄い人物が、ひたすら受動的に愛されることに共感できるなら、美しいことばの散りばめられたこの小説を楽しめるだろう。
でも、今回はエスコートシリーズ番外編という感じです。榎本と真城は出てきますが、他のメンバーは出てきません。「エスコート」外の話でもあります。
で、今回は、水壬さんの書かれるものにしては珍しい「年下攻め」、しかも「年の差カップル」。その上、受が「刑事」で「元攻め」。(というか、攻が無理矢理やっちゃったと言う感じです。(苦笑))
それで、今回の見所はなんといっても「攻めの侑生」でしょうか。無口で、強くで、でも年下でちょっと可愛い。こういうタイプはなかなか見ませんね〜
もっと沢山の方に読んで頂きたい作品です>< 中華系ラブストーリーしっかりとした世界観を組み立てているわりに、物語の焦点は、あくまでも、月心と大牙の日常生活にしぼられている。壮大なドラマや深遠なテーマを期待してはいけない。時々、ささいないきちがいは起るものの、そのたびに愛情を深く確かめ合う恋人たちの日常を、美しい文章で丁寧に描写された、中華風世界観にひたりながら、ゆったりとした気分でいとおしむように読むのが適している小説。