表題作『ムーンリット・ドロップス』ももちろん良かったのですが、『ムーンリット・テンプテーション』が本当に良かったです!!!ファンタジーという設定だからこそできる「切ない」ストーリーでした。
王にもちかけられて、賭け事のように落とした男。しかし、いつもの密偵での仕事上の誘惑とは何かが違って・・・・。捕らえる者が捕らわれていく。そのとまどいと、その気持ちをあからさまにできない切なさのまじった話です。
読んで良かったです〜。 とにかく甘い二組です。シリーズ一作目の『ムーンリット・ハンティング』の王弟と王の側近、二作目の『ムーンリット・エスケープ』の他国の影の男と王子の側近の二つの話が入っています。王弟も影の男も自分のいるべき場所が見えず、不安定な足場の上で日々を暮らしています。しかし相手を愛し、愛され、肯定されることによって自らの居場所を見つけることになります。包容力のある相手二人と、彼らによって安らげる場所を得た可愛らしい二人が見所です。