そのキャラ君のファンの方は要注意です。 オチは好きなんですが書き下ろしの挿絵がたくさんあって良いです。しかし、展開がかぶるというのはゲームのノベライズの性質上、致し方ないにせよ、地の文までそっくりそのままゲーム本編から引用、という箇所がかなりあって、その辺りはいただけません。オリジナルのラストは、原作の方が書いているだけあって、もうひとつの結末として、違和感無く許容できましたけど。 もうひとつのED・・・BLゲーム『薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク』の小説化。ゲーム本編にないエピソードも加えた書下ろしです。
ゲームのEDにモヤモヤっとしていた気持ちが、これを読むことによってすっきりした感じがします。もちろん、ゲームをプレイしていない方も楽しめる本になっていると思います。ゲームでもそうでしたが、小説の方も涙無くしては語れません。
『BL』というよりも『JUNE』テイストじゃないかなと。これを読んで、思いっきり泣きましょう!!
内容は蒼山×赤井となっています。ゲームでは蒼山ルートのみ過去編と同調編という2つのルートがあるのですが、小説では両ルート混合で物語が進行します。とはいえ特記するほどの加筆はなく、ゲームを遊んだ方には物足りないかも。ですが2人の出会いや後日談もあるので、蒼×赤に萌えた方は必見です。
個人的には、ゲームの購入を迷っている方にオススメしたいです。このゲームはマイナーなのかもしれませんが、しっとり大人の雰囲気の良いゲームなので、1人でも多くの人にプレイしてもらいたいです。この小説がそのきっかけになって欲しいものです。
ふゆの仁子さん、あるまじろうさんのファンの方も是非! BLGの小説化です!同名、BLGの小説化です。私は、ゲームの方からこの作品を知りましたが、小説も楽しく読ませていただきました。
映画の脚本・監督を担当する主人公・赤井と、その親友であり今回のお相手でカメラマンの蒼山、映画を撮るべくして集まった仲間たちが、映画撮影のために訪れた島で思いもしなかった出来事に遭遇する。そこで赤井は、蒼山の力や過去に対して改めて考えていく…。大雑把ですが、話の流れはこのような感じです。
ふゆのさんの小説は初めて読んだのですが、とにかく心理的描写が丁寧で分かりやすく、読みやすい文章だと思いました。イラストもとても綺麗ですし、ネタバレが大丈夫な方は、ゲームをプレイする前にお試しで読んでみるのも良いかもしれません。
ただ残念な点は、ほとんどゲームと内容が一緒だということ。わがままを言えば、もう少し書下ろしが欲しかったです。