そこそこある「砂漠の王子もの」を読んできて、大抵の攻めの王子は「お前をハーレムに閉じ込めて一生繋いでおく(私の妻になれ)」みたいな感じに言いますよね。で大抵の受けは王子の魅力を感じつつも「いやだやめろ(日本に返してくれ)」みたいに強引な王子に反発したりしてます。(そういうのではないのもありますが〜)で、王子はなんとか逃げようとする受けを捕まえ更に厳重に閉じ込めたりお仕置きしたり金でどうこうしたり・・・と権力を駆使します。大事な受けをそばに置いておくために。
しかし。今回の王子・アシュラフはとんでもなかった・・・。
受け・玲人をわざわざ閉じ込める必要はありません、なぜなら最後に玲人が日本に帰れなくなるような行動に出るのです。帰れない理由は・・・恥ずかしくて ですvネタバレになってしまうのでどんな行動かは書けませんが、私は読みながら「うわぁとんでもない王子だ。絶対日本に帰れない〜。」と半笑いでした。
ちなみに玲人はサラリーマンで30過ぎ。別に容姿が悪いわけではないのですが、くたびれた中年とか言われてます(笑)最初は40億もの取引相手ということで我慢してましたが、中盤以降はやることが無茶苦茶な王子にもハキハキ文句言っちゃいます。その点はストレスないのでわりと良かったです。後半は同情したくなります。
H度は低め〜普通。巻末に雪舟 薫さんのイラスト(というかミニ漫画)あります。