とにかく人物が魅力的です。主人公航洋のちょっと頼りないところや、ジェレミーの素直な性格がとてもほほえましく描かれています。
それなりにつらいものを背負っている二人なのですが、読んだ後になんだかほっとするような、心が暖かくなるような雰囲気を持った小説です。また、日常のちょっとしたエピソードが二人の雰囲気をよく現していて、作品の雰囲気をさらに素敵なものにしています。 家族になろう。本当に自分のしたいことって何? それを探すため、航洋は親の反対を押し切ってイギリスの港町・ブライトンに留学した!!言葉の壁に心細い思いを抱えた彼が出会ったのは、妙に人懐こいスーパーマーケットの店員・ジェレミー。
仲良くなった二人は、航洋がジャンキーに襲われたのをきっかけに一緒に暮らすことになったのだが、ジェレミーは、優しい笑顔の奥に、暗い影を抱えていて……。――家族なんていらない。いつか航洋は日本に帰るだろう。最初から別れるのがわかっているから、だからフラットメイトになるんだと。
そんな悲しいことを言うジェレミーを、何とか過去の呪縛から救ってあげたい航洋は…。
読後はほんわか温かくなります。ラストは甘ラヴ! という話がお好きな方におすすめです。イラストもグー。Hアリ。