でも、カズナの隠された真実を知るたびに、惹かれていきます。ゆっくりと、鷹倉の固く閉ざされた心がカズナによって開かれたとき、二人は「別れ」という道しか選ぶことができなくなっていました。愛しているからこそ、別れなければならない二人。世界中で一番大切な人だから、自分は傍にはいられない。
痛いほど、互いが互いを欲している気持ちが伝わってきて、ぽろぽろ泣いてました。とっても心にジンっとくるラブストーリーです。題名の「昼となく夜となく」は鷹倉とカズナの、互いを思う気持ちをあらわした、とても綺麗な言葉だと思います。 悲しく切ない物語不老不死で宝石を食べる伝説の化け物カズナ。そのカズナに家族を奪われ復讐を誓う鷹倉。ついにカズナを見つけ出し、復讐を果たそうとする鷹倉だが、想像していた姿とはあまりに違うカズナに戸惑いを感じる。そして、ついに真実が明らかにされ…。愛し合う二人がお互いを思いやるあまり別れなければならない、切ないお話です。同時収録の「11月の花嫁」も胸が痛くなります。
でも、有能で優しく頼り甲斐のある課長殿にはある過去があり、いまだ傷追い人であると。しかるに、玉砕覚悟の勇猛果敢な小暮クンであっても、撃沈・撃墜・大破・散華の大苦戦。しかも、過去の傷の一端が実は……ということで、 “嗚呼、課長つれなくして部下は切なし”なのであります。そしてそこに、すべてを知りながらも優しい先輩がいるというわけで、泣いたり笑ったりどきどきしたりの、たいへん元気が出るおはなしです。
もちろんそれだけじゃなくて、課長殿の傷が癒されたあとはですね、もう…言葉にはできないほどの、愛欲の日々が始まるわけです。もうなんというか、“コリーダでアナコンダ”。
切なさに心震わせて、なおかつ恋の行方に胸ときめかせつつ、思わず笑ったりして、そしてすかっとして、恋の日々というか濃いの日々というかなものまで楽しめてしまうのです。楽しくて、おもしろい、元気が出る一冊です。
世間体という檻に囚われ、大切で大好きなはずの父親を蔑ずんでしまう少年。そしてそんな自分自身を嫌悪して涙する姿が痛いです。
挿絵の蔵王さんの絵もマッチしてますが、個人的に世羅の後ろ髪が長すぎる気が・・・・。