もっと粗くても、登場人物たちの心情に心を揺さぶられるものが読みたいと思ってしまったので、評価は低めです。でも、大人の話が読みたい人にはお勧め。がむしゃらだったり素直だったりするところを忘れてしまった大人のダメさ、みたいなものを感じさせられます。
事件の方は、延々と大澤が推理をしている印象が……。謎解きを求めて読むと期待はずれ、ということになりかねませんのでご注意を。
語り口が変わっていて文章自体が読み応えがあるので、ぜひ読んでみてください。 情熱的……! 時間軸がバラバラで脇キャラクターが他作品からの出張だったりするため短編をまとめた一冊としては統一感に欠けるので星3つ。
でも茅島氏のキャラクターと名前の出てこない彼の描き方でとても面白く読みました。風変わりなキャラクターではあるけれど、恋に落ちた瞬間には茅島氏の繊細な心を読み取ることが出来て、こういうところは普通の人と変わらなんだな、等と思えて人物設定にも説得力があります。お坊ちゃま育ちゆえか、性格なのか茅島氏の我侭には常人とは異なった趣があるので面食らったりもしますが、そこに至った経緯は容易に想像でき、行為自体も至極わかりやすく、茅島氏がとても可愛らしく思えてくるのです。こんな風に愛されるということは幸せなことですね。 不思議な空間へようこそ実は主人公が密かに思いを寄せる相手の名前が一度も出てこない。それでも、その男は存在していて、存在感を放っている。主人公茅島氏の視点でかかれたこの作品は、普通のBL作品とは違う切り口で巧みな構成に驚かれるかも知れません。とにかく読んでみてください。あなたも、きっと名のでてない男に惹かれるはずですよ。