身体先行の恋、というのがよく描かれていて楽しめましたが、如何せん土壇場になって現れる協力者のパターンがご都合主義過ぎて、なまじ前半が良かっただけにがっかり、という結果になってしまいました。
等量の愛を返してもらえない切なさ、自分の心を封じて身を引こうとする健気さがお好きな方には、かなりツボだと思います。
法曹界を扱った(といってもちょっと軽めですが)作品は3本(甘い罪の果実/無慈悲な夜/永い夜の終わり)あって、「甘い罪の果実」 がやまねあやのさんの美麗な挿絵と共に人気なのはとてもよくわかるのですが、この「永い夜の終わりに」 も負けず劣らない作品だと思います。
大学時代の先輩×後輩、この先輩(攻)がちょっとヘタレ気味で学生時代好きなのに告白出来ず、卒業してからは忘れようとして、受けを避けるようなります。受けは、信頼していた先輩に切り捨てられたと思って、少し心に傷を負っている。この二人が出会うのは、8年後・・・。
作品紹介には「志信(受)はこれ(偶然の再会)を好機に、自らの身体を使い周防(攻)を利用し、ある計画を実行に遷す。」 とありますが・・・ 受けは「ある復讐」 を企てています。この「復讐」 の為に攻めを利用するという筋なのですが、検事である攻めと、弁護士である受け、最終的なターゲットは同じなのです。同じ目的を持った二人なのに、なぜ「攻めが利用」 されるのか?
答えは、「意地っ張りな受けの気持ち」 にあるのです。実際には、思いっきりアマアマなお話。お互いの10年越しの純愛が底辺にあるので、エチシーンも安心して浸れますね。この話のエチシーンは、攻め視点のシーンが多いのですが、一度だけ受け視点のシーンが出てきます。この視点の変更は、お互いの気持ちをより深く理解できるので、上手いなと思いました。
「無慈悲な夜」 の主人公達のその後も描かれています。
その後、私はこの本をすぐ購入し、続編ももちろん手に入れました。