ヤクザな彼(攻)はひたすらに一途で、でもやっぱり暴力的。でもそこには愛が溢れてて…逃げられても逃げられても追いかけるって王道ですねぇ。遥(受)もただ流されるだけな気弱な人間ではなく、ヤクザな彼を振り回すほどのじゃじゃ馬ぶり。この二人の今後が気になる1冊です。 BLの真髄ボーイズラブ小説の8割くらいが、上位者(権力、腕力など)に征服される美貌の「男ヒロイン」が、性的に「開発」され快感に目覚めていく・・・このパターンのバリエーションといっても過言ではないだろう。
それは一見、男性用のポルノ小説の相似形であるようにも見えるのだが、実は似て非なるものである。どんなに過激なHシーンがあろうとも、主題は「いかに気持ちが寄り添えるか」にあり、BLはあくまで「恋愛小説」の変形なのだ。それは本書のような出来の良い作品を読むとよくわかる。
極道×堅気の「王道もの」だけに、作家のワザが問われるところだが、この作家の筆力ははたいしたものです。
キャッチにもなっている「こいつの大きさを覚えろよ」はなかなか秀逸な決めゼリフではあるが・・・この「攻め」である極道の息子は実は言うほど粗暴なケダモノではなく、愛に一途な優しいヤクザで、攻められる男ヒロインのほうがよっぽど気が強い。そのあたりキャラクターが際立っているので2巻、3巻と続くシリーズに発展するほどに面白くなる。
1話「ルームメイト」だった2人が10年の歳月を経て大人になり、教師と父兄として再会するラストシーン。いきなりの激しい「教室ファック」の中で交わされるカンバセーションのロマンティックなことといったら! BLが女性に愛される理由がここにあると見た。 エッチです・・・数あるBL小説の中でもH度は高めだと思います。
とはいえ、ただただエッチというだけじゃなくて、登場人物それぞれの性格が出ています。ちなみに私の一番のお気に入りは、気が強くて美人の遥(受)です。たしかに最凶の男につきまとわれちゃった遥ですが、この遥サン、きっとタダでは済ませないだろうというなというのがチラホラ・・・そのあたりはきっと2巻目あたりなのでしょう。
受がウジウジとまではいきませんがかなり可愛らしく悩んでいるので、素直で女の子みたいな受(いざというときは大胆にもなる)が好きな人には特にお勧め。収録作「純愛ポートレート」は年下攻めでまた違った雰囲気なので、可愛いだけじゃ嫌だという人も満足できるかと
この作品だけではなく、他の作品でも言えるのですがとにかくお酒や料理の描写が美味しそうでしかも細かい!!思わず飲みたくなります。お酒好きの方もそうでない方も飲みたくなるんじゃないでしょうか?(笑)しかしこんなバーがあるなら私も常連に名を連ねそうです(笑)
しかも今回は「お初」となる、ちょっぴり暗めの受けクン。そのクールビューティーな描写は文句なし。そんな彼を愛情で包み込むちょっと獰猛な攻めはすっごくセクシーで、くらくらきちゃいました。秋にはこのシリーズの続編が出るとの事。個人的には、「イプシロン」のオーナーシェフの話なんかだといいんですが・・・楽しみです。 凄く美味しそうタイトル通り料理人×女王様・・・じゃなく、料理評論家のお話です。美食の悦楽とある通り、とても美味しそうな料理のタイトル及び描写!!読みながらお腹空きます(笑)心に枷を与えられた竹彦さんを癒すのは、天才料理人トリスタン。本当にステキな料理は視覚や味覚だけではなく、心まで暖かくするのだということを思いました。
そして相変わらず脇役がステキでした♪
このシリーズ続編が9月に出るそうなので今から楽しみです。